沈殿物に関する課題

ページ:1 | 2 | 3 | 4 | 目次 | PDFのダウンロード

エノフロー HSホローファイバー・モジュールの断面模型
エノフロー HSホローファイバー・モジュールの断面模型
  沈殿物からのワインと絞り汁の回収には、ワイン醸造所が直面している最も困難なろ過に関する課題の1つが存在しています。浮遊固形物の濃度と可変性が高いために適切なろ過技術が制限される一方で、厳格な環境規制と持続性プログラムによって廃棄量の削減に対する圧力は増加しています。エノフロー HSシステムは、沈殿物の処理に特化した設計が施されている新しいクロスフローろ過システムです。ホローファイバー・メンブレンシステムによって既存の珪藻土 (DE) ベースの沈殿物フィルターに関連した一般的な障害を克服でき、高品質の製品をさらに効率的かつ経済的に生成します。

沈殿物のろ過に加えて、システムを発酵後のワインの清澄化にも使用することで、貯蔵室全体の容量を拡張できます。これらの機能が組み合わされて、エノフロー HSシステムは1台で3種類のシステムの柔軟性を備えています。

絞り汁、発酵、または清澄用の容器の底にある堆積物、つまり沈殿物は、最高でワイン醸造所の全貯蔵量の10%にまでなることがあります。一般的な固体濃度は20~30%ですから、沈殿物には依然として高い割合の回収可能な生成物が含まれています。
従来、沈殿物のろ過は回転式真空ドラム (RVD) やチャンバー加圧フィルターのようなDEベースのろ過システムで行われます。これらのシステムでは高固体を処理できますが、開放的な設計によって酸素が取り込まれるため、品質に影響を及ぼす可能性があります。回収したワインをさらに処理しなければならないこともしばしばあって、一般的に価値は下がり、元のバッチに戻すのではなく混ぜて使用されます。多くの中小規模のワイン醸造所では、1つのバッチの沈殿物の量がRVDで処理するには少なすぎる場合がよくあります。そのような場合は、沈殿物の処理を延期して適度な量の沈殿物が蓄積するまで待つことになるため、価値の高い生成物を回収できる可能性が失われます。

DEベースの技術でも、大量のろ過助剤が必要になる場合があります。これによって、ワイン醸造所での運用コストが高くなる要因 (廃棄、処分、賃金、損失) が増加します。

エノフロー HS-Aシステム

エノフロー HS-Aシステム