STEC、EHEC、および病原性大腸菌O157

志賀毒素産生性大腸菌 (STEC)

大腸菌の中には人間に対して病原性を持つものがあります。これらには、大腸菌志賀毒素群 (STECまたはVTECとも呼ばれます) があります。これらは志賀毒素 (ベロ毒素とも呼ばれます) を生成する大腸菌です。これらのタンパク質は、Stx遺伝子 (Stx1またはStx2) で表され、軽い下痢から出血性下痢までさまざまな症状を引き起こすことがあります。

特定の大腸菌のStx遺伝子を対象とする分子生物学分析を実行すると、信頼性の高いSTEC検出を行うことができます。

ここをクリックして食品内の病原菌検出用ジーンディスク・プレートに関する情報をご覧ください。

腸管出血性大腸菌 (EHEC)

このようなSTECの中には、特に幼児や5歳以下の子供に対して致死性があるバクテリアが含まれます。バクテリアは、志賀毒素 (Stx遺伝子) を生成するだけでなく、腸壁に付着することもあります。これは、eae遺伝子によって表されるタンパク質インチミン (アドヘシン) のためです。これらの2つの遺伝子 (Stxとeae) を持っている大腸菌は、溶血性尿毒症症候群 (UHS) に関与していることが既に確認されています。これらは通常、腸管出血性大腸菌 (EHEC) と呼ばれています。

EHECについてはEFSA (欧州食品安全協会) からの説明があります。EFSAは、食品由来病原菌の発生で確認された大腸菌のうち上位5つの病原株に関する詳細を公開しています。次の血清型のStxとeaeの遺伝子を保有する大腸菌です。大腸菌O157:H7大腸菌O145大腸菌O111大腸菌O103および大腸菌O26

大腸菌O157:H7は、上位5つの他の大腸菌と同じくEHECで、Stxとeaeの遺伝子を保有する場合のみ病原性です。

ポールが提供するソリューションとは?

ジーンディスク迅速微生物検出システムの一部として利用するために開発し、STECやEHECなどの食品に潜む病原菌を検出するジーンディスク・プレートをポールで提供しています。

食品に潜む病原菌を検出するジーンディスク・プレートは、これらの大腸菌O157病原菌株をターゲットにするため、誤検出 (非病原性大腸菌の検出) の数を減らすことができます。

ポールは以下のことを可能にする、初の包括的な分子生物学的試験手段を開発しました。
  • 病原性大腸菌O157:H7STEC非O157の迅速な検出
  • 病原因子を持つ上位5つのSTECの識別
8~16時間の濃縮段階の後、STEC用ジーンディスク・プレートは病原性大腸菌 (stxおよびeae) の有無を示し、病原性大腸菌O157も直接検出します。必要に応じて、EHEC検出用のジーンディスク・プレートが大腸菌の血清型が上位5つに入っているかどうかを確認することができます。

ジーンディスク迅速微生物検出システムは容易に利用できるため、現場またはサービス研究所において、迅速に試験を実施することができます。利用可能な研究所の一覧については、当社までお問い合わせください。

発行済み記事

 ポスター: ジーンディスク・システムによる、直接で、迅速かつ信頼性の高いEHEC検出 (BfR/AFSSA、2007)
 記事:ベロ毒素性大腸菌のモニタリングおよびヒト病原性VTECの識別 (EFSA、2007)
 ポスター: STEC検出/EHEC識別用リアルタイムPCRアッセイ (BfR/AFSSA、2008)1
1 2008年7月のIAFP年次ミーティングで発表