ワクチン・アジュバントろ過

抗体への免疫反応を強化するために、ワクチンメーカーによるアジュバントの使用が増えています。たとえば、現在ヨーロッパで使用されている流行性のH1N1ワクチンの例があります。アジュバントは、ワクチンへの免疫反応を強化、加速、長期化するためにワクチンの調合に追加される物質です。アジュバントは、固有の免疫賦活性特性を持つ単一化合物 (MPLやQS21など) およびリポソーム、エマルション、アルミニウム塩などの抗原キャリヤー、あるいはその両方を含む化合物の非常に異質なグループです。

これらのアジュバントまたはアジュバント添加済みのワクチンの特性が特定のプロセス運用条件と組み合わせることで、滅菌ろ過を難しくさせる場合があります。特定のアジュバントの微粒子特性は、これらの製品のろ過を困難にするとともに、フィルターメンブレンを早期に目詰まらせる原因となることがあります。さらに、表面張力が低いことから、フィルターのバクテリア捕捉容量が減り、バリデーション中にバクテリアチャレンジ試験が不合格となる場合があります。

Scientists at Pall Life Sciences have been studying the sterilizing filtration challenges presented by influent adjuvants and have developed strategies and recommendations for membrane filter selection and process conditions that may enhance filter capacity and avoid costly rework by increasing the chance of passing the bacterial retention challenge validation.

ワクチン・アジュバントのろ過特性

アジュバント (アルミニウム塩、リポソーム、エマルションなど) の中には、その微粒子のサイズが大きすぎて滅菌グレードろ過メンブレンの孔を通過できないものや、フィルターのメンブレンを早期に目詰まりさせてしまう原因となるレベルのサイズのものがあります。このような抗原性補強剤または抗原性補強剤添加済みのワクチンで観察される透過流束低下は、フィルターの機能膜構造の機能低下、またはその効果的な孔径分布の低下、および全体としての多孔性の低下である可能性があります。フィルター容量は、アジュバント添加製品に適したフィルターを選択することで最大化することができます。処理量を増加には、滅菌機能膜の目詰まりを起こす原因となるサイズの大きなエマルションの水滴やリポソームを除去するためのプレろ過を行うことが有益な手段である場合もあります。Pall Scientific and Laboratory Services groups help customers conducting feasibility (filterability) trials, selecting appropriate filter-media grades and reviewing process parameters such as pressure, temperature and flux which can all have a large impact on the filter throughput and capacity.

バクテリア捕捉バリデーション

0.2 μmの滅菌グレードメンブレンフィルターでは、通常、高い確実性でバクテリアを効果的に除去できます。これは、バリデーション中に、プロセス流体または適切な模擬流体内で小さなモデルバクテリアであるBrevundimonas diminutaを使用した高力価バクテリアチャレンジで確認されます。まれに、「ワーストケース」の条件が発生した場合、通常だとメンブレンの非常に効果的なバクテリア除去機能のレベルが、バクテリアの侵入が発生してしまうほど低下することがあります。さまざまな流体およびチャレンジ条件での現場および研究所におけるバクテリア捕捉バリデーションのデータによると、多くのアジュバントおよびアジュバント添加済みワクチンのように表面張力の低い流体では、滅菌ろ過バリデーション中に適用された厳しいチャレンジ条件下でバクテリアの侵入が発生する危険性が高くなることが示されています1。検証された特徴的な溶液の中では、リポソーム懸濁液がもっとも高い危険性を示し、その次に脂質エマルション、表面活性剤溶液が続いています。1×108 CFU/cm2 ( チャレンジの最低必要密度の10倍より大きい値) 以上で混ぜられたB. diminutaバクテリアは、1×105 CFU/分より大きな割合で混ぜられた場合との比較で侵入する危険性が高くなっています。リポソーム、脂質、および表面活性剤溶液では、プロセスの一定流量を使用したバクテリアチャレンジは、一定の圧力下のチャレンジの場合より高い危険性を示しています。したがって、バリデーション試験の実施、およびプロセスを表面張力の低いアジュバントおよびアジュバント添加のプロセスを一定圧力下で運用することをお勧めします1

For further investigation, our global validation services team coordinated B. diminuta challenge studies on several integral Pall and competitor filters under process conditions recognized to facilitate microbial breakthrough, using a liposome carrier challenge fluid 2.このデータには、このような種類のチャレンジ流体がテストされたフィルターの微生物除去性能が持つ影響が示されています。As a conclusion, Pall’s latest generation of sterilizing grade filters, the フロロダイン® EX range, are recommended to deliver the highest levels of safety 2.

Pall Scientific and Laboratory Services

アジュバントおよびアジュバント添加済みワクチンの滅菌ろ過を問題なく行うために、フィルターをご使用のお客様に、製剤の調合、ろ過の運用条件、およびシーケンスの設計時や滅菌ろ過バリデーションのバクテリアチャレンジ試験プロトコルのドラフト作成など、プロセスの非常に早い段階にバクテリア捕捉効率の低下に伴うリスクを考慮することをお勧めしています。ろ過特性試験時にバクテリア捕捉用のメンブレンの候補をいくつか試験し、「ワーストケース」のバリデーション条件下でも完全なバクテリア捕捉を行い、より高いプロセス経済性を実現するためにもっとも高いろ過容量を提供する候補を探し出す必要があります。運用条件はバクテリア捕捉に影響を及ぼすため、拡張時にプロセスの一貫性を維持し、拡張性を念頭に置いてプロセスを設計することが重要です。With this pro-active approach, Pall Life Sciences is pleased to work with you to qualify the most appropriate filter to ensure sterilization of your vaccine product.是非お問い合わせください

リンクおよび参考文献

1Onraedt, A.; Folmsbee, M.; Kumar, A.; Martin, J. (2010).Sterilizing filtration of adjuvanted vaccines:ensuring successful filter qualification.Supplement to BioPharm International October 2010.

2 Bacterial Penetration of 0.2μm Sterilizing-Grade Filters with a Cholesterol Liposome Carrier:A Comparison of Data.

3 Folmsbee, M.; Moussourakis, M. (2012).Sterilizing filtration of liposome and related lipid containing solutions:enhancing successful filter qualification.PDA Journal of Pharmaceutical Science and Technology, 66, 161-167.
ワクチン製造
ワクチン製造
ワクチン開発および製造のためのソリューション
用途
用途
ワクチン製造プラットフォーム
包括的な不純物管理
包括的な不純物管理
製造プロセス中に最も高い製品の安全性を確保するためのテクノロジー
お問い合わせ
お問い合わせ
ワクチンの専門家にご相談をご希望される方は、こちらにご記入ください。