軍用向けリサイクルプログラムの事例

軍用途における油圧オイルおよび潤滑油のリサイクルは、汚染防止、天然資源の保護、および油の再生による経済的メリットなどの観点から注目を集めています。

最近の事例では、軍用途における環境への懸念および費用抑制課題において油圧オイルおよび潤滑油の再生の重要性が明らかになっています。以下がその実際の事例です。

事例 #1

Tank-Automotive and Armaments Command (TACOM) Mobility Technology Center (Belvoir) のFuels and Lubricants Technology Teamが、油圧オイのリサイクルプログラムの実現の可能性を見極めるために、1995年と1996年に油のリサイクルについて調査を行いました。実際の調査で使用した油は、MIL-H-46170およびMIL-H-6083です。汎用リサイクル装置で油のリサイクルに成功し、そのデータを油圧オイルリサイクルに関するガイドに使用して「油圧オイルリサイクル・ユーザーズガイド」を作成しました。ユーザーズガイドには、リサイクルの利点、推奨されるMIL-H-46170およびMIL-H-6083の軍承認リサイクル手順、および軍用として承認されている市販のリサイクルユニットのリストなどが盛り込まれています。また、油のリサイクルにかかる全費用を勘定にいれた場合、米国陸軍だけの油圧オイル・リサイクルで年間2百万USDの費用削減が期待できるとユーザーズガイドに示されています。

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事例 #2

The U.S. Air Force (including Tyndall Air Force Base) has been investigating the efficacy of purifying hydraulic fluid (MIL-H-83282C) via the Pall spinning disk portable fluid purifier, for use in aircraft.この調査をもとに、1995年覚書 (MFR) が公表されました。この覚書には、回転式ディスク式ポータブル流体精製装置が油圧オイルの作業特性を低下させることなく、未使用および使用済みの両方の油の精製に成功したと結論付けられています。MFRでは、Wright-Patterson空軍基地材料研究所の流体および潤滑油研究開発部の主導で最近実施されている油圧ポンプの摩耗試験についても勧告がなされていました。ポンプの摩耗試験が完了すれば、MIL-H-83282、MIL-H-87257およびMIL-H-5606も軍用承認リサイクルリストに追加されることが予想されます。

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まとめ

軍用途向けにおける油圧オイルおよび潤滑油の再生には、30年以上にわたり真空脱気式オイル精製装置が使用されてきました。前述のような研究所および現場での試験をもとに、書類が揃い、軍承認の精製装置として油圧オイルのリサイクルが実現可能になります。

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